洋服が好きな方も興味がない方も、どんどん成長する子供の服は、頻繁に購入しなければいけません。デザインが可愛いものがたくさんありますが、「デザインだけで選んでいいのか?」「着心地は?」など。大人の服と勝手が違う選び方に、戸惑いませんか?
そこで今回は、ママと少し違った視点を含め、パパ目線での子供服の「選び方ポイント」と「おすすめブランド」をご紹介します。
ママ友とのおしゃべりでは聞かないかもしれない、パパの声です。
子供の洋服でパパ目線の選び方も参考にしませんか?
子供の洋服を選ぶとき「かわいい」だけで判断していませんか?でも当然、”動きやすさ”や”着心地”もケアしたいところです。
大人と違いまだ筋力が弱いので”動きやすさ”は重要。また大人より体温が高いので、”室内でも暑すぎないか?”。その中でも、”少しでも長く着れる服が良いな。”など考えることが多いですよね。
洋服が好きな方もそうでない方も、今回ご紹介する選び方のポイントを押さえておくことで、今後のお買い物が180度変わる、、、とまでは言いませんが、
「失敗しない選び方」・「メッセージのある洋服選び」ができると思います。
「スカート」についてだけ触れていませんが、全て女の子にもあてはまる内容となっています。
知って損なし!0・1・2歳に適した服選びのポイント
異性の洋服選びはついつい見た目の可愛さに目が行きがちです。なので、ママが男の子の洋服を選ぶときは、女の子以上に気を配る必要があります。
前提として大事にしたいことは、「子供が快適であること」と「知育観点も取り入れていること」となります。
【ポイント1】ズボンは、軽くて動きやすい素材を
ズボンは”動きやすさ”を重視し、スウェット素材やレギンスなどの伸びる素材がおすすめです。
また、チャックやホックはないタイプが快適。公衆トイレで立ったまま出来るようになったらチャックタイプでもOKです。
デニムに見えるデザインのレギンスパンツなど、見た目がおしゃれでも動きやすい衣類が、様々なメーカーで展開されています。
ただ、”滑り台”を目的に公園にいく時は、デニム素材もおすすめ。地厚な分スウェット素材より摩擦が少なく、安心感があります。
この様に、基本的には”動きやすさ”を重視し、ズボンを選びましょう。
【ポイント2】保育園幼稚園の登園に、”厚手のセーターや裏起毛”は必要ない
保育園・幼稚園では、活動内容に応じて先生方が温度調節をしてくださいますが、冬でも園内は20℃~23℃ぐらいの設定のため、暖かいです。
子供は基礎代謝が高く活動量が多いので、体温が大人より高め。そのため裏起毛や厚手のセーターだと暑くなってしまいます。
お散歩の時は、防寒ズボンや上着で。お昼寝のときはブランケット等で防寒対策すればOKです。
裏起毛の素材は、以下の様なデメリットがあります。
裏起毛のデメリット
1.静電気が起こりやすい
2.通気性が悪い(体温調節が難しい)
3.汗を吸収しない(蒸れやすい)
また、裏起毛の素材はポリエステル性のことが多く、綿(コットン)の方が肌に優しいです。
”外遊び前提の日や、寝る部屋が寒いとき”は裏起毛でOKですが。室内前提で、親が温度調節ができない環境では、”裏起毛”は不要かな、と思います。
【ポイント3】厚手のパーカーは「お昼寝の邪魔」&「引っ張られる」ので避ける
保育園・幼稚園で着る服は、デザインより実用性を優先したいものです。
”厚手のパーカー”や”フード付シャツ”は、お昼寝の邪魔になるだけでなく、ドアノブやフックにひっかかり転倒の原因となります。また、悪意なくお友達に引っ張られたりする可能性があります。
お散歩や公園遊びのときに着る上着には、フード付きの服が多く、これが防寒にもなりますが、室内着にはフードがない方が好ましいです。
【ポイント4】”おしりポケットのジッパー”や”デザインボタン”は痛い
子供服には、”立った姿勢のみ”を意識したデザイン重視の服もあり、ズボンのおしりポケットに、ジッパーやボタンがついた製品もあります。
この場合、堅い場所に座る際ゴロゴロと違和感を感じたり、おしりが痛くなることがあります。椅子の生地や革などを傷める原因にもなります。
大人でも普段着のおしりにゴロゴロした物がついていると、じゃまに感じませんか?じゃまになる飾りは、できるだけ避けたいものです。
【ポイント5】靴は妥協しない
靴は”第2の心臓”である足を包むもの。選び方によって、健康や安全に大きく影響します。長い道のりですが、成長が止まるまでは”最大のこだわりポイント”です。
まずは、ジャストサイズを刻むことを、心がけましょう。
サイズが合っていない靴のデメリット
1.足指変形
2.外反母趾のリスク
3.巻き爪のリスク
4.偏平足
サイズが合わない靴を履いていると地面を蹴りにくく、動きにくくなります。
そのため運動量が減ったり、上記の様な足の不具合の原因になったり、膝や腰・内臓の働きにも影響を及ぼすなど、体の発達を妨げる原因になることもあります。
およそ半年〜1年毎にサイズアップが必要で、「また?!」と驚かされますが、靴は是非ケチらずに準備されることをおすすめします。
ちなみに靴の歴史が長いドイツでは、”Weit(幅広)、Mittel(中庸)、 Schmal(幅狭)”の頭文字から取られた”WMSシステム”というサイズの設定方法があり、このシステムに基づいて子供靴を購入できる店であることを表示する、ステッカー制度もあるそうです。そのくらい、”サイズ計測”は重要視されているということ。
是非定期的に、店頭で測り慣れたスタッフさんに計測してもらいましょう。
また「品質」にもこだわりたいところ。
質の高い靴は、”親指の関節がある辺りで靴底が曲がり、軽い”物が多いです。そのため長時間歩いても疲れづらくなっています。
反対に価格が安い靴は、”靴底が柔らかくどこでも曲がり、重い”物が多い傾向があり、足をひねったり、疲れやすくなる原因になることも。
セールのタイミングでまとめ買いしたり、ネットショップを活用して節約する事は可能なので、見つけた時に購入するなど工夫することをおすすめします。
親子お揃いでも履けます!
【ポイント6】色を覚えるまでは原色を多用
産まれたばかりの赤ちゃんは白黒しか見えておらず、赤・青と色が見える様になって行きますが、色の認識を進めていくことは、知育観点でも重要な要素。
自分が着用する衣類は目に触れやすく、原色を使った衣服を着ることで、色の認識を進めることにつながります。
また、明るい原色は視認性が高いため、外出先でも”交通安全”や”迷子防止”になるメリットがあります。
さらにトップスとズボンの明度差を大きくすることでより視認性を高める事ができます。例えば、『赤×白』『緑×白』『青×黄』などで組み合わせると、目立って安全性は高まります。
【ポイント7】雨の日は明るい色の服
特に悪天候の日は、雨によって視界が悪くなり、車や自転車の運転手も注意力が散漫となります。そんな日でも明るい色の服を着たり、明るい色の傘をさすことで、”歩行者に気付きやすくする”ことが目的です。
空が暗いので、気持ちを明るくする点でも◎です!
【ポイント8】英語のロゴは意味に注意
衣類に英語のワードが書いてある物を着る場合は、覚えてほしい言葉や良い言葉が書いてある物を心がけたいものです。
発音するだけで笑みがこぼれる言葉やポジティブな言葉がおすすめ。例えば、「happy」と書いた服を着ていた時などは、外国人の方にも「are you happy?!」などと笑顔で話しかけられ、嬉しそうにしていました。
反対に、お友達にからかわれそうな言葉や、先生や親が意味を聞かれた時に、答えに困りそうな言葉は避けましょう。
【ポイント9】印象が強すぎる洋服や持ち物は、よく考えて
ファッションによる自己プロデュースは子供自身が判断できるようになってからが賢明です。
例えば、癖の強いメガネフレームや、特定のキャラクターばかり着る、ピンクばかり着る、など。その子の印象が強くつくものは、よく考えて選んであげるのがいいかなと思います。
【ポイント10】子供が選ぶ「大人が”良いと思わない”服」より、「親子共に”良い”と共感できる服」で自信を
子供は大人が本心で褒めてくれているか?大人の表情や空気を敏感に察知します。
子供同士のリアクションもあるので一概には言えませんが、”1歳児・2歳児の子供同士でのリアクション”より”大人のリアクション”から影響を受ける事のほうが多いと思います。
子供は気に入ったけど、親は嫌だな、、、と思っている服を着るよりも、
親も子供も双方が「これいいね!」と思った物を着用すると、着るたびに「いいね!」の気持ちが共有できやすいですよね。
また当然ながら、長期的な視野や、実際に使うシーンを想像するというより、「この色が好き、このキャラクターが好き」と子供はその時の気持ちで判断しがちです。
そのため、子供が店内で衝動的に「これがいい!」と言った物にそのまま従うのではなく。選択してもらう場合、ある程度大人がいいと思う選択肢を絞り、「このシャツかっこいいね!赤と青ならどっちがいい?」など、2択・3択から選んでもらうのがおすすめです。
パパ目線で選ぶ。0・1・2歳男児におすすめなブランド15選
洋服選びのポイントがわかったところで、次におすすめブランドをご紹介します。筆者自身は、「シンプル」「少しクラシカル」「イタリアンブランド」が好みです。なので、おすすめブランドにもこれらの要素が影響しています。
国内・海外問わず、良いなと思う服のラインナップが多いブランドを、ご紹介します。
『Tartine et Chocolat(タルティーヌエショコラ)』
<タルティーヌ・エ・ショコラ>1977年カトリーヌパンヴァン女史によって創設されたフランスの歴史ある子供服ブランド。フランスのオリジナル商品を核として、より日本の子供達 に似合うカラーやデザインにアレンジし、展開しています。
素材・シルエットにこだわった、上質でエレガントかつピュアな愛らしさを盛り込んだフレンチスタイルで、可愛い!ただ女の子の衣類が多く、男の子向けはラインナップが少なめですが、ニットベストやシャツ・パンツなどキチッとしたシーンにも使えます。
世界初のベビーフレグランス「プチサンボン」を「ジバンシィ」と共同開発しており、これでご存知の方は多いかも。伊勢丹新宿店では、70cmから130cmで展開しています。
『jacadi(ジャカディ)』
<ジャカディ>1976年に誕生したフランス・パリ発の子供服ブランド。伝統的なパリシックスタイルに現代要素を掛け合わせたシンプルで上質なスタイル、丁寧な縫製で、世界中で愛されています。ハリウッドセレブの子供が愛用している事でも有名です。
日本1号店は、東急東横線「自由が丘」店、銀座にも路面店があります。0歳から12歳までのラインナップ。こちらは男の子ものも豊富で、本当に可愛く夫婦ともにファンです。
『SHIPS KIDS(シップス キッズ)』
<シップスキッズ>「自分たちが着ている服を子供にも着せたい」というコンセプトではじまった日本の人気セレクトショップ「SHIPS」のキッズライン。
カジュアルスタイルからオケージョンまで幅広いシーンに対応し、キッズ、ベビーともにウェアから「SHIPS」のスタンダードなテイストをベースに小物まで充実。
大人と似たテイストの服が見つかりやすいのでは!
『petit main(プティマイン)』
<プティマイン>子供服メーカーのナルミヤ・インターナショナルから2011年にスタートしたベビー・子供服ブランド。フレンチテイストを軸に、知的さや品の良さをテーマに大人のトレンドファッションに子どもらしさをプラスし、デイリープライスで男女問わずおしゃれを楽しめるブランドです。
シンプルなデザインをメインとした展開で、コーディネートしやすいのが特徴。ボーイズ、ガールズの共に50cmから130cmのサイズ展開。
着心地よく動きやすそうな服が多く、デイリーユースにできる物が多そうです。
『RALPH LAUREN(ラルフローレン)』
<ラルフ ローレン>イギリスの伝統的なファッションをアメリカ流にアレンジした、アメリカントラッド、アイビーファッションの中心的なブランド。
通称「ラルフ」「ポロ」。子供服も人気で、お祝いやプレゼントにも喜ばれます。
キャップ・ハット、ポロシャツ、アウターなどがおすすめ。
『après les cours(アプレ レ クール)』
<アプレレクール>神戸の子供服メーカー「F・O・インターナショナル」が展開するブランド。独自の色づかい、自然体で柔らかな風合いが特徴。
ユニセックスで愛らしいけど、赤ちゃんっぽすぎない丁度良いバランスな印象です。
『PETIT BATEAU(プチバトー)』
<プチバトー>1983年に子どもの肌着メーカーとして誕生したフランスを代表するブランド。
伝統を守って製造するという信念をもって製品の80%以上をフランス国内とチュニジア、モロッコの自社工場で製造し、厳しい品質管理を行っている。丈夫で快適な着心地のコットン素材のプチ・キュロットを発明。
知名度も高いですが、「可愛いけどデイリーユーズに大量買いはできない」と思われる方も多い様なので、お祝いやプレゼントにも喜ばれます。百貨店など店舗展開が多く、買いやすいのも良い点です。
『Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)』
<Tommy Hilfiger>1984年にデザイナー自身の名を冠し手設立したアメリカのアパレルブランド。ヒップホップ系ファッションの要素も取り入れた名門私立高校スタイル。
自身の服ではあまり購入しませんが、ベビー・キッズ用はお洒落な物が多くておすすめです。キャップやアウターに加え、Tシャツ・ポロシャツなどのデイリーユースな衣類も揃っています。
『agnès b.(アニエスベー)』
<agnès b.>1975年にフランスの女性デザイナーが自身の名前をとって立ち上げたブランド。
着心地が良くシンプルで流行に左右されることがないデザインと機能性を兼ね備えた特徴があります。価格帯に幅がある点も特徴。
商品展開は少なめですが、シンプルながらシルエットが良いデザインは、大人向け同様です。
『BURBERRY(バーバリー)』
<BURBERRY>1856年に創業した英国を代表するラグジュアリーブランド。
ブランドの代名詞でもあるギャバジン素材のトレンチコート。一目見ただけで分かるバーバリー・チェックでも有名。
バーバリーチルドレンは、2000年にスタ―ト。ベビーは0歳~24カ月、ベビーボーイズ&ガールズは6カ月~3歳。
大人服に見劣りすることのない高品質でデザイン性、機能面においても優れています。
『BeBe(ベベ)』
<BeBe>1971年に神戸のアパレル企業からスタートしたブランド。
「ラブ・モダン」をコンセプトに「少しおませで、生意気なヨーロピアンカジュアル」を提案している。
大人が着てもかっこいいデザインとシルエットのアイテムが豊富です。
『sense of wonder(センスオブワンダー)』
<sense of wonder>ナルミヤ・インターナショナルが展開するベビー・トドラーブランド。オーガニックなコットン素材と自然をモチーフとしたデザインが特徴。
オリジナリティに溢れた商品が多い印象です。
『H&M(エイチアンドエム)』
<H&M>世界各国で展開するスウェーデンのファッションブランド。ファストファッションブランドの中で、H&Mはシンプルでおしゃれなアイテムが豊富です。
ユニクロ=サイズ感や質がいい(肌着などもおすすめ)
ZARA=ハイブランド風
H&M =シンプル、北欧テイスト
GAP =カジュアル、ポップ
有名なファストファッションブランドについての印象はこんな感じです。H&Mは商品の入れ替えも頻繁なので、行く度新鮮な気持ちで見ることができます。
『familiar(ファミリア)』
<familiar>1950年に、神戸市で創業と同時に誕生した株式会社ファミリアのベビー・子供服のオリジナルブランド。
高品質な子供服として日本で一番有名で安心できるブランドの一つです。やっぱりファミリアは安定して可愛い。バッグや帽子、ハンカチ、食器などの小物も豊富。お受験ルックやフォーマル向けの服も一通り揃っています。
『COMME CA ISM(コムサイズム)』
<COMME CA ISM>コムサ・デ・モード(COMME ÇA DU MODE)で知られるアパレルメーカーの株式会社ファイブフォックスより1993年に誕生したブランド。
手頃な価格設定でありながら適度なブランド価値を維持しています。シンプルでありながら少しモード。結婚式や卒園式など、色々なイベントに適した洋服を見つけやすいです。
以上、参考にしていただけると嬉しいです。