知育のとりくみで、「調べた情報」・「幼児教室などで学んだ情報」から実践した中で、『特に効果的だった!』と思うコトをまとめています。
出産を控えた方や、小さなお子さんがいるご家庭のお役に立てれば嬉しいです。
ポイント
「取り組む内容」だけでなく、「取り組める環境づくり」に関する記事になっています。
今回は視覚への働きかけを中心にまとめます。
カルフォルニア大学の教授ローゼンブラム博士らの研究によると、私たちが五感から得られる情報の割合は 視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1% といわれています。
なんと視覚から得られる情報が83%!!
その結果からわかる様に、知育の取り組みでも”視覚”はもっとも重要です。視覚を刺激する環境づくりで特に意識したいことは、
ポイント
1.子供の目に入る”場所や距離感”を意識すること
2.多様な色彩・形状 を見せること
3.継続すること
の3つです。
「子供の目に入る”場所や距離感”を意識すること」とは
つまり、見て欲しいものを見てもらうため、あえて「目に入る場所」に置きます。
産まれて初めての知育おもちゃとなることが多い”モビール”や”メリー”も、赤ちゃんの視界に入る場所に設置しますが、月齢ごとに見える距離が変化します。
視界の変化に応じて、高さや長さを変えてあげてくださいね。
また集中できる様な工夫として、「見て欲しいものの周辺に物を置かないこと」も重要です。
例えば絵本やフラッシュカードを見せる際、背景に気になる物があると、そちらに意識が行ってしまいます。集中できる様、モノが少ない背景の場所がおすすめ。モノが置いてある場合、片付けてから取り組みましょう。
最後に、子供の”生活動線上”に見せたい物を配置することも、おすすめです。意識せずとも目に触れる場所に、アートや植物を配置する。自然と感性が磨かれる、そんな環境づくりも意識したい取り組みのひとつです。
「多様な色彩・形状 を見せること」とは
視覚で得られる情報はたくさんありますが、できるだけ様々な「色」・様々な「形」に触れてほしいところ。語りかけしながら、インプットしていきましょう。
色や形をテーマにした絵本を見せることも、手軽に取り組めておすすめ。
また子供用のおもちゃには、複数の色や形を組み合わせたものが多いため、そういったグッズを準備して遊んだり、見える場所に配置しておきます。
お出かけ時にも、「赤い消防車が停まっているね」「丸いボールが転がってきたね」など、色や形を意識した語りかけができると、認知が進み、言葉のインプットにもつながります。
「継続すること」とは
これらを、継続して行うことが重要です。
当然赤ちゃんは一度で覚えませんし、何度も・繰り返し、「見せる」「語りかける」をしていきましょう。
意味あるのか、、、?と思ってしまいますが。本当に、ある日突然、指示通りに指をさしたり、お話しする様になります。
いくら育児本やネット情報を見ても「本当?」と思っていた私も、「本当なんだ!」と感動しました。笑
「いつか理解する。いつか話すなどのアウトプットしてくれる」と信じて、インプットし続けましょう。
おすすめの取り組み:初級〜上級
上記を反映した取り組み例をご紹介します。
(乳児:初級)モビール
乳児の場合、”顔から20cm”が一番最初に見える距離と言われています。その適切な位置に、見せたい色彩・形状のものを配置すると、より効果的に成長を促せます。
語りかけ方も少し赤ちゃんの気持ちになって語りかけます。たとえば、
「モビール見えるかな?楽しいねー」
と語りかけるだけでなく
一番近くに見える「白い四角の真ん中に黒い丸があるね。黒い丸が、ぴかぴかっと光っている様にみえるね。ゆらゆらーと揺れているよー。きれいだね!」
など、見えているものの解説をしてあげることで、色や形の認知が進みます。
オノマトペを交えお話しすると、赤ちゃんも楽しく聞いてくれますよ!
その他には、見える箇所に絵を飾ったり、植物やオブジェを配置すると良い刺激になります。
色は、乳児は最初は白・黒しか見えておらず、次に赤・黄色・青などのはっきりした色が見える様になっていきます。親としてはデザインが可愛くても、パステルカラーなどの薄い色は乳児には識別できませんので、発達段階に合わせた準備ができると良いですね。
また盲点になりがちなこととして。赤ちゃんは鏡が好きなので、ベビージムやおもちゃに鏡がついていることがよくありますが、”太陽光が鏡に反射して目に入らないよう注意”してください!
失明のリスクがあります。
(乳児:中級)白黒絵本
はじめての読み聞かせには白黒絵本がおすすめです。
色の特性として、膨張色である「白」は大きく見えたり、迫ってくるように見える一方、収縮色である「黒」は小さく見えたり、遠くにあるように見えます。
そのため、前述の通り乳児でも識別できる白黒は、色のコントラストが見やすく、形のインプットもしやすいのがおすすめの理由です。
また、色のもつ雰囲気・喚起させる感情としても
白・・・純粋、清潔、神聖、潔白、空虚、無
黒・・・高級感、重厚感、威厳、悪、威圧、恐怖
の様に、対極色であることも、面白いのかもしれません。
(乳児:上級)フラッシュカード
フラッシュカードについては、賛否が分かれるかもしれません。ただし記憶力をあげ、集中力を高める効果のメリットは、間違いなくあると思います。
・子供が嫌がるタイミングは無理に見せずにすぐやめたり、見たい種類のカードを自ら選んでもらうようにすること。
・集中して見れたことを褒めること。
・カードを読む側の大人が楽しそうな表情・声で行うこと
が、好きになってもらうためのポイントです。
数・動物・乗り物・季節・名画・名所・果物・二語文など、様々なカードがあります。
我が子の場合、「やりたくない」では無く、「好きな種類を選びたい!」「(好きなカードを)もっとゆっくり見たい!」などの理由で、途中で止められることが多かったです。
そのため数種類のカードを見せて、「こっちとこっち、どっちがいい?」からはじめてモチベーションを上げ、テンポアップしています。
特に吸収力が高い幼児期に、言葉をシャワーの様に浴びることで、自然とインプットできること。また短時間に多数の情報が入ってくることで、記憶力UPに繋がるそうなので、それを信じて試しています。
多数の幼児教室に体験含め行きましたが、”七田式”・”ベビーパーク”などの教室でも取り組まれていました。
親が必死になりすぎ、苦痛な時間にすることだけは避けたい。一緒に楽しむ事が重要なので、そう心がけています。カードをやるときは、”よし!”とスイッチを入れ、「楽しいカードのおねえさん」を演じます。笑
より選択肢が多い子供の未来のために。参考になれば嬉しいです。