念願の妊娠。
嬉しい気持ちでいっぱいなのも束の間、やることはたくさんあります。
その中で、誰にいつ妊娠報告するのか?まずは考えますよね。
親・兄弟姉妹・職場・友達。報告したいけどまだ安定期入ってないし、まだ言うのは早いかな?でも言わないのも薄情かな…などとても迷います。
今後の関係性のためにも、言うべき方にはきちんと報告したいですね。
発覚〜出産までのターニングポイント
妊娠発覚してから出産まで、主に以下の様なターニングポイントがあります。
ポイント毎の状況と合わせ、周囲への報告タイミングを整理します。
①妊娠検査薬で反応あり
②病院での妊娠診断
③心拍確認(一般的に妊娠5~6週頃から)
④出生前診断(する場合)
⑤いわゆる安定期(16週頃から)
⑥22週(早産でも助かる確率が高まる時期)
⑦出産
①妊娠検査薬で反応あり〜③心拍確認(一般的に5~6週頃から)
妊娠するまで知りませんでしたが…妊娠検査薬で反応が出た段階だとまだ確定とはいえず、「病院で妊娠と診断され、赤ちゃんの心拍確認ができること」がまず第一関門となります。
妊娠検査薬はホルモンで反応するものなので、まれに妊娠していなくても陽性がでることも。。
また無事着床していても、考えたくないですが初期での流産という場合もゼロではありません。
もちろんその後も様々なハードルはありますが、心拍確認ができることが「まずは一安心」のタイミングとして、ごく身近な友人・家族にはお伝えする方もいる様です。
④出生前診断(する場合)
決して、お勧めするわけではありません。
ただもし受診検討される場合は、このタイミングを終えてから周囲へのご報告を進めるケースが多い様です。
種類にもよりますが主流の「NIPT」(コストは高いですが感度が高い)などは9〜10週頃から受診でき、1〜2週間後に判定。
陽性の場合には、より精度の高い羊水検査を受診しますが、これは15〜18週に受診でき、2週間程度で結果が出ます。
ちなみに出生前診断を受けたことは、あまり周囲に言わない方が得策です。
受診有無はご本人の選択・自由ですが、様々な価値観の方がおり、中には良く思わない方もいらっしゃいます。
「私は受診したんだけど」と打ち明けられた場合以外は、その価値観が近いと思う方以外には、あまりお話されない方が得策では?と思います。
上記のことからも、この時期を終えてからご報告を進める方が多いのかもしれません。
⑤安定期
一般的には16週からを「安定期」と呼びます。
医学的には安定期というものはないそうですが、この時期は流産のリスクが減りつわりが軽減することで、母子ともに安定した状態になる時期と言われます。
また戌の日の安産祈願も、この時期に入ってから。日本では、多産で安産の象徴である犬にあやかり、
”妊娠5ヶ月目の最初の戌の日(16週〜)にさらし(腹帯)を巻いて安産祈願に行くという風習”があることからも、この時期に会社や友人含め、報告を進めるという方も多い様です。
言う側も聞く側も、穏やかな気持ちで妊娠を喜べるタイミングだと思います。
ただお子さんがいない方や男性からは「安定期入ったならもう大丈夫だね」という様な呑気なことを言われ、ナーバスな妊婦は「イラ」っとすることがある。と言うことも頭に入れておきましょう(笑)
⑥22週
22週を迎えると早産で産まれても助けられる確率が上がることから、特にリスクがある妊娠の場合などはこの時期を待つことも。
⑦出産
さいごに、産まれてからご報告するケース。
この様なターニングポイントをベースに、相手との関係性やお会いする頻度により、上記のどこで報告するかを検討しては如何でしょうか。
次に、どんな相手かによって、報告時に意識したいことを書いていきます。
職場への報告
まずは職場への報告について。
本音は安定期に入ってからにしたいけど、そうは言ってられない場合もあります。
配慮が必要な業務内容
出張や力仕事・立ち仕事・長時間労働など、妊婦が控えるべき業務があり、配慮してほしい場合。
つわりが重い場合
つわりによる体調不良で、お休みが必要な場合もあると思います。
この様な場合は、”③心拍確認(一般的に5~6週頃)”などの早めのタイミングで、体調をみながら報告するのが良さそうです。
万が一のことがあったらと思うと、早めに報告できないと思われる方もいるかもしれませんが、振り返って思うことは、「早めにいうべきだな」ということです。
基本的には相手も大人。もしかしたら少し嫌だと感じる言動をされることがあるかもしれませんが、早めに知っていただくことで受けられる配慮や優しさも、多いです。
また妊娠に無知な若手の子たちには、早い時期に起きるリスクなども伝えないべきと考える方も多いと思いますが、私は「逆に気を使わずに、若い時に教えてもらいたかったし、もっと周囲にも言ってもよかった。」と思いました。
検査薬=妊娠確定ではないこと、妊娠後も一定の割合でリスクがあることも、すぐに妊娠できない方が意外と多いことも、気遣って言われない結果知らなかったですし、もっと若い時に知っていても良かったと思います。
関係性や相手によりますが、「まだデリケートな時期なんですが」と前置きし、”③心拍確認(一般的に5~6週頃)”後に社内の身近な方にはお伝えして良いのでは、と思います。
ちなみにつわりやお腹の張りにより体調が優れない場合について。
責任感が強い方ほど休むべきか葛藤されると思いますが、妊娠初期の大事な時期。お母さんはあなただけです。どうか無理なさらず、会社と相談しお休みも視野に入れてみてくださいね。
次は、配慮できればなおよし。という点です
人事決定時期
会社の人事上、組織が大きく変わる時期・それが決まる時期があります。一般企業の場合4月・10月の組織変更が多いと思いますが、例えば4月が期初人事の場合、大枠の人事案は12月中に大枠の案はつくられ、3月頭に最終決定・全体発表。などといった形です。
この場合会社の立場では、できれば12月中に妊娠がわかると異動をしない・する、など配慮しやすいですし、確定前の2月中ならまだ変更が間に合う可能性もあります。
もちろん妊娠は嬉しいことですし、急な退職や休職はありえることなので会社は対処すべきですが、復帰後の関係性や退職する場合もできるだけ良い形で去るためには、配慮できるとしこりが残りません◎。
なので人事が決まる時期を把握した上で、会社に相談できるとなお良いですね。公表は控える様お願いしながら、体調とともに共有しましょう。
①社内:報告する順番
結婚報告と同様、報告の順番を気にされる方も…。
経験上、「まずは1番近い直属の上司に報告。あとは上のレイヤーから順に報告」ができると、角が立たないと思います。
業務上支障が出ない様、まずは1番近い上司に報告しましょう。
社内の役職者間ではすぐ情報共有されるものなので、直属の上司に報告したら、他の上司の耳に入る可能性はある前提で、「自分から先に伝えるべき」と思う方には、報告できると良いですね。具体的には、お世話になった方や気にかけて下さる方などです。
②社内:報告の仕方
マネジャー・課長や部長など直属の上司には、メールやチャットではなく、直接口頭で、または電話で報告、が望ましいようです。相手も体調や状況など、知りたいですからね。
役員など少し遠い関係の方にはメールでお伝えでも良いと思いますが、頻繁に同じフロアで顔を合わせる方の場合は、直接お声かけしお伝えできると良いですね。
③伝えたいこと
■現在の体調と「今後の体調によりご迷惑をおかけする可能性があること」を一言お伝えし
■予定日
■休職予定の場合、産休に入る時期目安
■退職希望の場合、退職意向と時期目安
などを上司は知りたいので、お伝えしましょう。
3)家族への報告
ご家族・ご友人への報告は、ごく近い方であれば①妊娠検査薬で反応あり②病院での妊娠診断③心拍確認(一般的に5~6週頃)までクリアできたタイミングで。
LINEや電話で改まってご報告するほど近い関係でない場合は、④出生前診断(する場合) または ⑤いわゆる安定期(16週頃から)以降のお会いできたタイミング。
そのタイミングで会えなかった場合は、産まれてからLINEなどでのご報告。
を基本に考えると良いのではと思います。
ご家族も関係性によりますが、あまり早く伝えて心配かけたくないという方は③心拍確認”又は④出生前診断(する場合)が終わってからお話される方も多い様。
気軽にお話できる関係の方は、①妊娠検査薬で反応あり②病院での妊娠診断のタイミングでお話される様です。
4)友人への報告
繰り返しになりますが、
ごく近い方であれば①妊娠検査薬で反応あり②病院での妊娠診断③心拍確認(一般的に5~6週頃)までクリアできたタイミングで。
LINEや電話で改まってご報告するほど近い関係でない場合は、④出生前診断(する場合) または ⑤いわゆる安定期(16週頃から)以降のお会いできたタイミング。
そのタイミングで会えなかった場合は、産まれてからLINEなどでのご報告。
を基本に考えます。
唐突にLINEで「妊娠しました!」とご報告するイメージがないけど”ちゃんと”伝えたい方には、お会いする約束をして直接ご報告したいですね。
連絡したものの予定が合わずすぐに会えそうにない場合は「実は会って話そうと思ったんだけど…」とそのまま報告するのがお勧め。
ご友人で悩まれるポイントは、”望まれながら、お子さんがいない方・ご結婚されていない方”にいつ報告するのか?です。。
こちらも唐突にLINEでお伝えするイメージがない場合は、できるだけお会いしたタイミングで。又はお会いするタイミングをつくってお話できるのと良いかもしれません。
時期的に会えない場合は、⑤安定期に入ったタイミング でのご報告が良いのかな、と思います。
身動きもしづらく、外出も一苦労の妊婦さんの状況は、きっと理解してくれると思います。
またお子さんのいる友人へは、あまり深く考えずに伝えたいと思ったタイミングでお話されてあまり問題ないのでは、と思います。
考えたくないですが万が一悲しい結果になった場合も、周囲にお話すると「実は私も…」と経験がある方が多いことに驚きます(筆者も経験があります)。
だからというわけではないですが、経験者は妊婦の大変さや悩みも理解してくれるケースが高く、「話して良かった」と思う場合が多いと思います。
妊娠中の悩みや不安をお話できる機会も多くないと思いますし、報告時期についても悩まれることと思いますが
何より体調・お腹の赤ちゃん第一優先で。無理のない範囲で、考えてみてください。以上ご参考になれば嬉しいです。