“”しゅわしゅわ“”を冷蔵庫から取り出すとき少し心躍りますよね。
手土産やパーティーなら”モエシャン”・”シャンドン”も良いけど、自宅用にはもう少しリーズナブルで味もGoodなお気に入りを見つけたいものです。
おすすめ3種
美しく濃いバラ色の華やかなロゼ。チェリーやいちごのフレッシュで芳醇なアロマに上質な酸味、長期瓶内熟成がもたらすコクときめ細やかに泡立ち、絶妙なハーモニー。
原産国 | スペイン |
地域 | ペネデス |
ブドウの品種 | ガルナッチャ60%/モナストレル35%/ピノ・ノワール5% |
度数 | 12% |
製造方法 | 瓶内二次発酵方式・18ヶ月熟成 |
容量 | 750ml |
おすすめの中では一番甘め。おつまみいらずです。
シャルマ方式(二次発酵を密閉されたステンレスタンクの中で行う製造方式)で造られたスパークリングワインは、フレッシュさと果実味が前面に出た安定した品質と繊細な泡立ちが特徴です。
原産国 | オーストラリア |
地域 | S.A.バロッサ |
ブドウの品種 | シャルドネ/ピノ・ノワール |
度数 | 11.5% |
製造方法 | シャルマ方式 |
容量 | 750ml |
キリッとしたのみ味で飲みやすく、コスパ抜群です。流通量が多いため、割とどんなお店でも手に入るところがプラスポイント。
ジェイコブス・クリークは、オーストラリアで最も売れているワインブランドです。
1980年に元シャンパーニュの生産者がリムーで立ち上げたスパークリングワイン専門の小さなワイナリー。
高樹齢のものは使用せず、若々しいフレッシュな味わいを目指して造り上げられています。
他の生産者より早めに収穫することにより、ブドウが完熟し過ぎるのを防ぎ、きれいな酸とフレッシュさを保ちます。
原産国 | スペイン |
地域 | ラングドック&ルーシヨン/リムー |
ブドウの品種 | シャルドネ60%/シュナン30%/モーザック5%/ピノ・ノワール5% |
度数 | 12%以上13%未満 |
製造方法 | 瓶内二次発酵方式・22ヶ月熟成 |
容量 | 750ml※旧ボトルデザイン有 |
収穫はすべて手摘みで行い、一番搾りの果実だけで造られています。シトラス、リンゴ、ドライフルーツの香りで熟成感がある上品なアロマ。繊細な泡も美しい。
ちょっとしたパーティーにもおすすめ。
スパークリングワインとシャンパンの違い
スパークリングワインは、発泡性のワイン全般のことを指す総称。
シャンパンは、スパークリングワインの中でも一握り。フランスのシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏で生産されたブドウのみを使い、瓶内二次発酵を行った上で封緘後15か月以上の熟成を経たスパークリングワインを指します。
法律によって定められた厳しい規定をクリアしたワインだけが名乗れる呼称です。
シャンパンは高品質で知られており、フランス・シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインでも、シャンパンと名乗れば売れるため偽物が横行しました。
現在はそれらを防ぐための法律が定められています。
スパークリングワインとシャンパンの最も大きな違いは製造方法。発泡性のワインを造る方法はいくつかありますが、シャンパンは伝統方式(瓶内二次発酵)と呼ばれる製法で造らなければなりません。
この製造方法は発泡性のワインを造る方法の中で、最もコストと手間がかかります。
そのため、シャンパンは高品質ですがやや高価になります。
シャンパーニュ地方以外でも同様の製法で作られているスパークリングワインは、シャンパンより安価な商品が多く、おすすめです。
製造方法
スパークリングワインの製造方法には、下記5種類の造り方があります。
重要
①瓶内二次発酵方式(伝統方式/トラディショナル方式/シャンパン製法)
②シャルマ方式(密閉タンク方式)
③トランスファー方式
④田舎方式(メトード・リュラル)
⑤炭酸ガス注入方式(カーボネーション)
最もコストと手間のかかる“瓶内二次発酵方式”を少し具体的にご紹介します。
参考
瓶内二次発酵方式(伝統方式)とは
スティルワイン(泡のないワイン)をガラス瓶内に移し、糖と酵母を加えることで意図的に2度目の発酵を引き起こし、炭酸ガスを発生させてそれを液体に閉じ込めておく製法です。
南仏の「リムー」で開発された製法と言われています。
炭酸を瓶内に注入しているわけではなく、瓶の中で炭酸を発生させます。瓶内で発生させることで、液体に溶け込むように小さく繊細で持続性の高い泡が造られます。
味わいはクリーミーでエレガントな仕上がりになるため、高品質なスパークリングワインになります。
一次発酵は、アルコール発酵を意味し、通常のワイン造りを指します。ブドウ果汁の糖分と酵母をアルコール発酵させ、アルコールと微量の炭酸ガス(二酸化炭素)が生成されることで、ワインが出来上がります。
二次発酵は、瓶の中にスティルワイン(泡のないワイン)を入れ、糖分と酵母を再び入れて二次発酵を促します。この際、瓶の蓋を閉めることで、空気中に泡が発散されずに瓶内に残ります。炭酸ガスを瓶の中に閉じ込めることにより、発生した泡がワインの中に溶け込むようになります。
瓶の中で発酵を終えた酵母は、澱となり瓶底に溜まります。澱はうまみ成分(アミノ酸)を含む為、熟成したスパークリングワインの香りや味わいに複雑性を与えます。
極少容量(187.5ml、200ml)と大容量(4500ml、15000ml)にはトランスファー方式が用いられている。
極少容量はボトルが小さすぎて瓶内二次醗酵が成立しないため。大容量についてはガス圧に耐えられるガラスが存在しないために安全の面からトランスファー方式を用いらなければならないとされています。
この瓶内二次発酵方式で造られるスパークリングワインは、フランスでは「クレマン」、イタリアでは「フランチャコルタ」、スペインでは「カバァ」と呼ばれます。ドイツとオーストリアでは「ゼクト」が有名です。
上質なスパークリングワインを探す参考に。
飲み残しても気にしない
一人で飲む時や他のお酒に切り替えたい、あまりお酒が強くないなどで、コルクを開けた日に飲みきれない場合もありますよね。
そんな時は躊躇せず、ボトルキャップをして、翌日以降に持ち越しましょう。2・3日程度ならそれほど劣化を気にせず味わえると思います。
それでも余れば、ボンゴレビアンコにしちゃいましょう。
その日に飲み切る事を考えなければ、スパークリングワインがもっと手軽に日常に溶け込むかなと思います。
ボトルキャップは空気を抜くタイプやそのまま注げるタイプなど様々ありますが、なんでも良いかなと思います。まずは残す事を気にせず、一口だけ飲むつもりでコルク空けちゃいましょ(笑)
さいごに
製造方法を知るとスパークリングワインの味わいが少し豊かに感じませんか?うーん、、、、。
ボトルの裏に貼ってある輸入元のラベルには、製造方法(製法)の表示がないものも多いです。
瓶内二次発酵方式は表示してあると嬉しいです。
私は味わいに関する「辛口」、「甘口」などの表示は、あまり気にせず、自分の舌で一度試してリピートは料理やTPOに合わせています。